織は無数の色糸の中からある糸を選び出し、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)とでひとつのテーマを作り上げることです。作者が感じ取った自然の景色や花々などを機で織り表現していきます。幸いなことに、素材としての北海道は作者にとって限りない魅力があります。この織物の中に、北海道をどのように表現するのか、北海道の匂いを何によって伝えるのかが課題となります。優佳良織は、油絵のような織を意図し続けてきました。織は、自由に色を付け加えることが出来る油絵とは違い、二百色の色糸を重ね合わせることで北海道の美を語ろうと試みてまいりました。